最近肌のたるみが気になってきたというアナタ、たるみの原因は加齢だけではありません。
紫外線によるダメージも肌のたるみに大きく関わっていることは、近年広く知られるようになってきましたよね。
まだまだ夏は先だと油断していませんか?
肌の老化を進める紫外線についてと、その対策について肌悩み相談室よりお話します。
肌がたるんでしまう理由は、肌の奥深く、真皮層と呼ばれる部分を支えるコラーゲンとエラスチンが減少してしまうことにあります。
もちろん加齢によっても減少するものなのですが、それに拍車をかけているのが乾燥と紫外線です。
特に紫外線は、「肌の三大老化」と呼ばれる「たるみ」「シワ」「シミ」のすべてを引き起こす原因でもあります。
紫外線を受けることで肌がダメージを受けることを「光老化」とも呼びます。
お肌の天敵である紫外線は、その波長の長さによって3種類に分けられています。
現在人の肌にダメージを与えるとされているのはその内2つです。
以下でその2つの紫外線について説明します。
■UV-B
紫外線と聞いて1番に浮かぶであろう「日焼け」や「シミ」といったダメージはこのUV-Bの影響によるものです。
オゾン層の減る7月頃に最も量が多くなります。
UV-Bを浴びた肌は、メラニンを生成し、肌の色を濃くしてUVによるダメージを防ごうとします。
その時、過剰にメラニンが生成されるとシミや色素沈着を引き起こしてしまいます。
日焼け止めにかかれている「SPF」という値はこのUV-Bに対する防御効果を表す指標で、「肌に何もつけていない状態と比べ、日焼けまでの時間をどれだけ遅らせられるか」を示しています。
SPF50の場合、「通常10分で日焼け状態になってしまうところを、50倍の500分まで遅らせることができる」ということです。
自分の行動内容や時間に合ったSPF値のものを選ぶようにしましょう。
■UV-A
3種類の中で最も波長の長い紫外線で、しわやたるみといった光老化を引き起こす原因にも。
その波長の長さから肌の奥の真皮層にまで到達し、肌のハリを保つためのコラーゲンやエラスチンを破壊してしまいます。
さらに、コラーゲンとエラスチンを作るための線維芽細胞もUV-Aによって損傷を受けて働きが弱くなってしまうため、たるみやシワに繋がるのです。
年間を通して量が多く、毎日浴びることでシミの原因にもなっています。
太陽が高くなる5月からが最も多くなると言われていますが、なんと常にUV-Bの20倍以上もの量が降り注いでいます。
そのため、年中通して対策しなければなりません。
また、その波長の長さから雲やガラスを通過してしまうため、曇りの日や室内にいる時も油断は禁物です。
このUV-Aに対する防御効果は「PA」という値で表され、後につづく「+」の数が多いほど効果が高くなります。
常に対策が必要なので、日常で使いやすいものを選ぶようにしましょう。
先ほどお話したように、紫外線は夏にだけ注意すれば良いものではありません。
外に出る際は、日傘やストールなどの紫外線対策を怠らないようにしましょう。
ただし、しっかりと日傘等を使っていても、UVカット加工がされているものとそうでないものでは遮断率が段違いです。
日焼け対策グッズを買う時は、UVカット加工が施されているかどうかに注意して選んでください。
また、1日中室内にいる日でも、ベランダに出たり窓からの光を浴びたりすることは当然ありますよね。
朝のスキンケアの一環として、日焼け止めは外出の有無にかかわらず使用することをオススメします。
日焼け止めを塗った部分は、1日の終わりにしっかりとクレンジングして落とすことを忘れずに。
紫外線にも種類があり、それぞれの時期や性質の違いを理解したうえで、その時々でお肌に最善の対策を取ることが大切ということですね。
これからはたるみの原因となるUV-Aの増える時期です。
PA値を意識して日焼け止めを買うようにしましょう。
(肌悩み相談室編集部)