年代を問わず、多くの女性を悩ませる「シミ」。
実は「シミ」という医学用語はなく、「色素沈着症」というのが医学的な呼び方です。
色素沈着症には大きく分けて6つの種類があり、それぞれ原因や対処法が異なります。
今回は、2016年4月に約360人の方にBCLが行ったアンケートの結果をもとに、世の女性たちを悩ませるシミの種類を肌悩み相談室編集部よりご紹介していきます。
シミ(色素沈着症)には、大きく分けて以下の6つのタイプがあります。
肌悩み相談室が行った、「気になるシミ」についてのアンケートの結果がこちらです。
特に悩みの多かった「日焼けによると思われるシミ」は、1の老人性色素斑に該当します。
頬やこめかみにできやすい老人性色素斑は別名「日光製色素斑」あるいは「日光黒子」とも呼ばれ、紫外線を多く浴びた方にできやすいシミです。
こちらのアンケート結果からも分かる通り、シミが増え始めるのは20代後半以降。
しかし、学生時代に部活等で日焼けをしていた方などは20代前半のうちから老人性色素斑に悩まされることもあるでしょう。
老人性色素斑を予防するためには、若いうちに紫外線への対策を徹底しておくことが大切です。
できてしまった場合は肌のターンオーバーを促し、ビタミンを積極的に摂取することで改善に努めましょう。
老人性色素斑の次に多かった回答が、「ニキビ跡からの色素沈着」です。
ニキビや傷などの炎症の跡が残ってしまう色素沈着は、ムダ毛処理などの影響で足や腕などにできることもあります。
半年から2年ほど時間が経てば自然と色が薄くなっていきますが、治る過程で紫外線を多く浴びてしまうとシミとして残ってしまうので注意が必要です。
老人性色素斑、色素沈着の次に多かった「そばかす」は医学用語で雀卵斑と言い、遺伝的な要素が原因で発生する治療が困難なシミです。レーザー治療等で除去しても、再発してしまう可能性が高くなっています。
幼年期~小学生頃までには顔に表れ、成長するにつれて増える場合も多いため、コンプレックスに感じている女性も少なくありません。
紫外線によって濃くなる場合もあるため、「どうせそばかすがあるから」と諦めず、紫外線への対策をしっかりと行いましょう。
30代から40代にかけて増えてくる肝斑は、目尻の下あたりに左右対称に発症します。
老人性色素斑との見分けが難しいため混同してしまいがちですが、肝斑の原因はホルモンバランスの乱れだと言われています。
「トラキサム酸」の含まれるスキンケアやサプリメントが効果的です。
いぼ状に盛り上がったシミ「脂漏性角化症」や、目の周りなどが茶色や青色のあざ状態になる「遅発性太田母斑」は、セルフケアでの治療は難しくなります。
不適切なセルフケアによってかえって悪化してしまう可能性もあるため、皮膚科に相談して医師のアドバイスを聞くことが重要です。
シミができてしまった場合は、原因を正しく特定して適切なケアを行うことが何よりも重要です。
日頃の紫外線対策を徹底し、気になるシミに関しては皮膚科に相談することをオススメします。
(肌悩み相談室編集部)